第十七話

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        なる程、門宮の説明を聞いてみると大体の事を把握した。   要約してみると、門宮はお嬢様であって、その世話などをする女性のみの側近や従者が女性執事や女性メイド服。 男子禁制と言うのは、門宮の両親があまりにも親バカらしく……娘に近付く輩は拒絶だとか。       そんなのを知らない俺は、神崎に誘われるように立ち入ったから、先程のように襲われたらしい。   ……理不尽だとは思わないか?         俺が軽くふてくされていると、後から柊がやってきた。 そして、一目散に俺に突撃してきた。不意を受けた俺は腹部に柊と言う弾丸を喰らい、後方に吹き飛んだ。   滅茶苦茶痛い。 激痛と言う痛覚が俺を刺激し、全身を強かに地上に打ち付けた。   柊は悪びれもせずに俺にしがみついて機嫌を良くしていた。         「飛鳥ちゃん、美味しく頂いちゃいました☆」   「雅、お前は一体飛鳥に何をしたんだ…!?」     「…みぃのばかぁ」                                 どうでも良いが早く学校に行かせてくれよ。一体学校行くまでにどの位……いや、何でもない。    
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