第十七話

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          ………王道のようだが出し物は逆、メイド&執事喫茶に決まった。   何故『逆』なのかと言うと、通常のメイド&執事喫茶は、女子生徒がメイドで男子生徒が執事。 やはり、『逆』なのだから役割が正反対になり、女子生徒が執事で男子生徒がメイドになる……んだとさ。     何が楽しくて女装しなければならないんだ……俺には女装などと言う趣味は無いし、そんな醜態を公に晒したくは無い。       普通、そこは強制的に女装させられるのが王道。だが俺はその王道に逆らってみせるさ。 メイド姿を晒すならば、俺は頭を下げてでも拒絶してみせる。                               何とか口論を続けた結果、俺は強制的にメイド姿に女装されるのは回避できた。               はずが無かった。   だってメイド服を着なければ全教科の単位くれないって言ったんだ…! 学生にとって、『単位が取れない=留年』と言う式が成り立ってるんだぞ…!?   くっ…権力を盾に命を下すとは卑怯なりッ!!職権乱用とは良く言ったものだ……     すまない…俺も決められた道標を歩む人生らしい。 神流 睦月、後生の不覚ッ!   執事服なら喜んで着るが…メイド服とはっ。    
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