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とは言ってみたが、もはや神崎は確実に俺の正体を知っているようでこれ以上は誤魔化せないようだ。
仕方がないから打ち明けるとしようか……神崎の慌てる顔が見れると思ったが、どうも上手く行かなかった。
だが、それなりに俺は女装しても別段バレる訳でも無いと言うのは驚きだったさ。
それでも勘の鋭い人や、マスターみたいな人にはバレるだろうな。
『……分かったよ、俺だ』
白状すると、神崎は満足気な表情をして頷いた。最初に俺の教室来たときには全く持って気が付かなかったくせに……門宮が教えたのか…?
とにかく、バラしたんだからさっさとこの拘束具を外してもらいたいものだ。
何をされるか分からないし、いざという時に脱出出来ないからな。
「すまない、その拘束具は一時間は経たないと解除は出来ない仕組みになっているんだ。
元々この部屋は悪人が現れた時に閉じ込めておく牢屋みたいな物でな…一般生徒が来ることは疎か、部屋の存在自体があまり知られていない」
『……と、言うと?』
「その…私達二人きりだ」
あれ?これ危険じゃない?
危険だよな、色々な意味で。
「実は私、学校で……するのが少し興味あったんだ」
『待てコラ、何故重要な部分だけ言わない。何故そこで止めた。
そして何故に近寄って来る』
性的な意味で恐怖した。
物凄く現在進行形で恐怖をしている真っ最中なんですが何か…!?
神崎は若干紅潮した顔で近寄ってきた。どうも俺は性的な行いをされてしまうようだ。
これ強姦って言うんだぞ?通常は逆だが、強姦って言う軽犯罪だ。
「しかし睦月…雅の言った通りとても男には見えないぞ。私も雅も、今の睦月だったら襲いかかるぞ?」
『うるさい、どうでも良いから近寄って来るんじゃない。何されるか分かったもんじゃ無い』
「勿論、性行為だが?」
今すぐに帰れぇぇぇ!!
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