第十九話

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      はろはろ…?柊 飛鳥なのー。 今、私としいなはむつきの家に居て、お話しているの。     もうしいなとは仲良くなって、いっぱいお話してるけど……みぃについては私は話さない。   むつきがみぃの事でしいなに手を貸すのは駄目って…ちょっともどかしいの……         「…しいなはむつきが嫌い…なの?」   「嫌いじゃない…!嫌いじゃないけど……私には睦月の考えが良く分からないんだ。 睦月は急に意見が難しくなったり、それに乗じて機嫌が悪くなったり……」       それは、むつきもちょっと悪い…かも。でも、誰でも機嫌が悪くなるには必ず原因があるはず…? きっとしいなが何かしたはず……なの…?     「…私も…むつきの心は分からないけど…むつきはきっと試しているの…! むつきを私達が好きになるために………たぶん」       自信は無いけど…そんな気がするの……むつきは不器用にだけどちゃんと私達に向き合って、同じ目線に立って語ってくれる。   私は、そんなむつきが大好き。 だからむつきと一緒にいたい。 別に恋人じゃなくても、近くに居てくれるだけで幸せ……なの…!   でも…今のみんなは嫌い……       「……私は…前みたいなみんな笑顔が好きなのー……だから早く…しいな…?」   「うん…分かってる。明日、謝ってみるよ。ありがとう飛鳥」       しいなが私をギュッと抱き締めてくれた。 しいなとギュッとするのは初めてだけど、ましゅまろみたいに凄くふわふわする……まるで雲の上に寝ているみたいに…ふわふわ……                                         それから私達は一緒にお風呂に入って、パジャマに着替えて一緒の部屋のベッドで寝ているのー。   今日はむつきがいないから特別にむつきの部屋で…むつきの香りに包まれながら寝ているとちょっぴり幸せ……    
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