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皆久しぶり、門宮 雅だよ!
今は桐生――姫ちゃんと一緒に走りながら私の家に帰ってるんだけど…柳葉君を置いてきて良かったのかな?
姫ちゃんは若干後方を気にしているみたいだけど、何があるのだろう?
「雅様、もうそろそろ歩いても大丈夫です」
「はーい」
取りあえず、体力的には私も姫ちゃんも余裕だから息切れはほとんどしていない。
………姫ちゃんの頬が軽く紅くなっているように見えるのはきっと、走ったからなのかなぁ…?
もしかしたら、柳葉君との一連で気になる異性になったとか!?
あんなに男の子が嫌いとか言っていたのに………
「姫ちゃんってさ、男の子って嫌いなの?」
「大嫌いです。話すのも、見るのも嫌です」
「柳葉君の時は普通に話していたような気がするけど…?」
おっとっと、これ以上言ったら姫ちゃんが本気で怒るみたいだよ。物凄く怖い目つきで私を凝視してくるよぅ……
でも、もしかしたらそれは緊急事態の時だけ、なのかもね。
まっ、どちらにしても姫ちゃんが男の子と話していただけで結構凄いことなんだよねー☆
「……これは今後に期待だね」
「雅様、何か言いましたか?」
私は首を横に振って否定。
すると姫ちゃんは大きな溜め息を吐き出して肩をガクリと落としたよ…?
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