第二十話

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      あれから、一週間が経過した。 俺は静香さんの家に泊まらせてもらい、罪滅ぼし……いや、けじめを付けるために静香さんの手伝いをしていた。   主に家事全般をやらせてもらい、一日の終わりに静香さんが肩を揉んでくれたりしたが…やはり女性。力不足だったのは否めなかった。     しかし、気持ちを大切に頂き、繰り返しながら一週間が早くも経過した今。 俺は再び静香さんと向かい合っている。今回は土下座はせず面と向かって、だ。           「さて睦月君、あなたは生まれ変われましたか…?」         その問いに、俺は肯定を意するようにゆっくりと頷いた。 そして、頭を下げた。       『今まで、ありがとうございました。忘れはしません……いつもどこかに思い描いています。 もう会えなくなる可能性もありますが、俺は前を向いて生きます』     「ん、それで良いんだよ!時々後ろを振り向いても、必ずすぐに前を向いて歩き続けてね?」           俺は、頭を上げて静香さんの自宅を出て行った。 静香さんは諭されて本当の自分を教えてくれた。 未熟過ぎた自分に、喝を入れて成長させてくれた。 感謝してもしきれないくらい、静香さんには世話になった。      
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