第二十話

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      ……そして最後に、神崎に理由と言い訳を聞いてみようか。     「ん、みやびとお酒を飲んだら、みやびに体のあちこち触られて……わらひも酔いが回ったんら」       呂律が回っていない分、神崎も相当の飲酒をしたようだ。 やはり飲酒の原因は主に門宮の誘惑だと言うのがこれまでの一連で分かった。     取りあえず、後で門宮を叱るために自室へと来るように伝え、四人を解放した。   少しの間だったが、柊は足が痺れたようで他の三人に比べて立ち上がるのが遅かった。 脱兎の如くその場から立ち去った神崎と門宮、桐生の三人。     よほど怖かったのか、あまり表情は良く無さそうだった。しかし、それ相応の対応をしたと思う。         「えぅぅ…立てない…」       未だに動くことすらままならない柊の状況に、俺は哀れみが怒りを上回り、仕方無く柊に近寄って同じ目線になるように膝を着いた。       『もう、酒は飲まないと約束するか?』   「約束…約束するから…助けてぇ…」         俺は柊を正面から抱き締め、軽く持ち上げて柊の足を崩させる。 そして離れようとしたが、柊ががっしりと俺の背中に手を回して離れさせてくれない。   ……はかったな…!?         『お前…わざとだな…?』   「えへへ…久しぶりにむつきと会ったから……ぎゅぅー」             あ、苦しい。相当力込められてる……ヤバいヤバい! 体がミシミシ聞こえるから! 離せ、離せぇぇぇぇ!!            
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