第二十話

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      しばらく夜風に当たり、適度に頭を冷やした俺は自室に戻る。 同時に門宮が一人で入ってきた。表情はあまり優れた様子ではなく、やはり今から始まる俺の説教に恐怖の念を抱いているのだろう。     ……だが、元々俺は既に四人全員に説教は終えた。今から行うのは一週間の間で起きた事実説明をしてもらうつもりだ。       門宮は取りあえず俺の前で正座を再びして、俺は普通に門宮の前に座った。 そして一度溜め息を吐き出してから門宮に問い掛ける。         『俺はもう怒るつもりはない。門宮を呼んだのは、ここ一週間でどのようにして神崎が門宮との絆を復興したのか…だ』       完全に叱られると思っていたらしい門宮は不意を取られたかのようにきょとんとし、すぐにハッと気が付いて説明をし始めた。       「んー簡単に言うと、しーちゃんが私を呼び出し、頭を下げた。そしてもう一度、新しく友達になってほしいと言ってきたのさ。 まさかねぇ…流石の私も、『新しく友達になってほしい』と言われるとは思ってもいなかったよ」       自重気味に苦笑する門宮を見ていて、神崎は神崎なりに答えを出したのが良く分かった。   きっと柊も手助けしたんだろうが……文脈からはその痕跡は無さそうだ。    
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