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ジリリリリリリ!
目覚まし時計から耳障りな音が鳴り響く今日の朝、俺は叩き潰す勢いで目覚まし時計を止めた。
『……面倒くせぇ…』
いきなり何て事を言うんだ?と言うのは気にすんな。
高校に行くのが楽しい筈がない。
楽しいと言っている奴もいるが、生憎俺はそんな感情を持ってはいない。
おっと、紹介が遅れたな。
俺の名前は神流 睦月(かんな むつき)だ。
女みたいな名前だからと言ってコンプレックスを持っていたが、今となっては最早どうでも良い事。
ところで……今何時だ…?
高校に行くのは面倒だが、必ず卒業する約束だからな……
ちなみに高校へ行かなければならない時間は八時半だ。
『何…八時十分だと…!?』
自宅から高校への道のりは最低十五分はかかる。
今から全力で準備して約五分……間に合うかギリギリの所だ。
皆には悪いが思考は「高校へ全力で向かう」に切り替える。
間に合うか、間に合わないか……賭けに出るか。
俺は神速と言えるスピードで準備を六分で終え、家に鍵を掛けてから駆け出した。
己の限界と戦えば行けるだろう…!
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