第二十話

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      「馬鹿者!誰が頭など撫でろと言った!?私は貴様の強さが知りたいんだ!」     本当に、知りたいのだろうか?単純に興味があるだけなのであろうか? 何にせよ、どうやら厄介な部分に興味を示されてしまったようだ。     「…顔を赤くして言っても説得力は皆無なんだが……」   「貴様を殴るために走ったからに決まっているだろ」       皆さん聞きました?この子ったら遂に自爆しましたよ? 先程は手が滑ったとか言っていたのに、次にはこれ……アルツハイマーかお主は。   そんな姫ちゃんをお仕置きするのも兼ねて髪の毛をぐしゃぐしゃにかき乱すように頭を撫でた。     ついでに言うと、ボディーブローと言う返却が来て対応に物凄く困ってしまった。       「さらっさらだのぅ……それに、良い香りがする。香水とかの後付けのような香りじゃない、ほんのりと甘いシャンプーの香りだ。 姫ちゃんはそこいらの女の子よりも女の子らしい…!」     「五月蝿い!あんな可笑しな匂いのする霧吹きなどは使わん!」         霧吹きってあんた…いつの時代の言い回し方だよ……    
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