第二十話

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      姫ちゃんの猛攻から逃げ切った俺は無事?に桜華高校までたどり着いた。 だが、姫ちゃんは俺の教室の担任だから逃げ切ったとは言えないな。   いやー、俺死んじゃうんじゃね?ほら、教室内だと逃げられないし、姫ちゃんってば意外と女子生徒に人気なのよ。   姫ちゃんを敵に回すって事は、女子生徒全員を敵に……流石の俺も無理っす。       取りあえず俺は自分の机に突っ伏して仮眠でも取ろうと目を瞑った。 そう言えば、柊さんはまだ来ていない。恐らくは門宮さんと神崎さんの教室で捕獲されているんだろう。   柊さんも柊さんで、桜華高校の有名人になっている。 門宮さんは明るい太陽な存在で、神崎さんは大人びた口調と性格。     柊さんはその二人と全く違う感じで、発言や雰囲気が人を和ましてくれるからだとか……   確かに、本当に同い年なのか心配になる程の性格で、男女共に母性本能を激しく揺さぶられる存在との事だ。             「貴様、私が居て堂々と眠るとは良い度胸だな…ッ!」   「ふぐぁっ!?」         眠っていた訳では無いが、目を瞑っていたからそう思われたのだろう。 頭上から拳骨を落とされたぜよ……机と拳のサンドイッチで威力倍増っすよ姫ちゃん…!      
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