第二十一話

4/6
前へ
/414ページ
次へ
                頭が真っ白に、何も考えられず、考える暇すら与えられなかった。   時に私と飛鳥で絡み合い、睦月と飛鳥で絡み合い、私と睦月で絡み合い……     酒と媚薬の効果のせいで何十倍にも膨れ上がった欲望。 今まで積もり積もった性欲など、淫猥なる感情が私達を支配した。   きっかけはただの酒。 それが今は強力な欲の塊となって私達に降り注ぐ。           「ぁっ…んくぅっ…!あぁあぁああ!!」   「むつっ…そんな激し…んぁああぁ…!」           タガが外れたかのように行為を続ける私達三人。欲に支配された淫猥で卑猥な音が響き渡る室内。   濁ったような声が漏れ、軽い悲鳴気味た快楽による叫び声が更に欲を引き立てる。       「やんっ…気持ち…いっ…!」   「こわっ…こわれっ…!?」         脳がとろけるような甘美な快楽の波が荒れ狂う。 もう、私と飛鳥は睦月に肌を触れられるだけで感じてしまうほど敏感になっている。   まして今は行為の真っ最中………三分間で何度絶頂に達したか分からない。 睦月に強くいじられても、痛みは皆無で全てが虜になってしまう。     耳元で囁かれるだけで、感じてしまう。飛鳥も私と同じで、既に何度も何度も絶頂を迎えていた。   感じ過ぎて口からは涎が出て、拭うことすらままならないほどの脱力。涙も流れるが、体が睦月を求めている。     体が、精神が、心が、私の全てが睦月を求めていた。           「大好きっ…!好きだよ…睦月…!私をめちゃくちゃに壊しい゙ぃ!?」         口から涎を大量に流し、目を見開いて再び絶頂に達した私。 本当に心が壊れるくらい睦月は激しく、優しく、荒々しく私達を求めてくれた。       私達は…もう睦月がいなくては存在出来ない位、依存していた……     ――――――― ―――――― ――――― ―――― ――― ―― ―
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16602人が本棚に入れています
本棚に追加