UNDER LIKE～気持ちの奥には

ファンタジの純真

　幼いファンタジの優しさは、垢抜けず、よくあるパステルカラーのピンクのリボンや、クラッカーが小さく、ちりばめられた、淡い黄色のプレゼント用のラッピング紙を、開ける子供心が、はしゃいでしばらくすると、シュワシュワ弾けていく。

　関心は瞬く間に、ラッピング紙からそれる。

　プレゼントに夢中な気持ちも、やがて、醒めてしまう。

　それから、年を重ねたら深紅のドレスとハイヒールの美しさを知り、香水を自前でこなすような女として。

　超高層ビルの高級ホテルかどこかで、エスコートを受けている最中には、クラシックが流れて。

　真白なテーブルに、二脚の背の高い高級グラス。

　苺と注がれた、ドン・ペリニヨンの澄んだゴールドの気泡より、シュワシュワ弾ける模様のラッピング紙を開く瞬間は、素敵だ。

　ドン・ペリニヨンの苺より、フルーツポンチの苺がわくわくするという意味で。

　ファンタジの魅力は、大人になると、追いかけてくる。

　記憶からの再生。

　人生は、夢というベールに包まれているものだ。

　難しいことを避ければ、ベールを眺めているより、人生は、ベルを鳴らしてみるものだ。

　ベールな人生が、人々を喜ばす何かにであったり、愛されたら、ファンタジーは、人生を被っているように、見えるかな？

　神様からの贈り物としても、見えたら人生を上手くカヴァーしている。

　あるSF作家は、｢ニュースで、社会的悪の事件を目の当たりにすると、その社会悪への怒りを、元気よく空き缶を蹴り上げて、街を闊歩する。｣という意味のある文章を記している。

それが、人生だというニュアンスの輝いている文章なのだけれど、異国の有名な作家であることを抜きにするなら、彼の才能が、ファンタジに特権を与えたかということではなく、それは、ファンタジという名の文明には、思い出やリアルな感動があるという証明である。

　何より、明確なことは、いかに元気よく哀しみを乗り越えるか。

　感動や優しさを与えていくんだという、ワークからファンタジーは産まれた。

　妄想は、ファンタジーへ昇華されていく奇跡がある。

　ファンタジーは、真実に出会うなら、貴方の内側から、真実を支えていくための奇跡の玉子である。