Sixteen*02

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チコのいなくなった教室で、ぼーっと窓の外を見ていた。 ペンキを塗るのも飽きた。 窓の外の中庭では、みんな楽しそうに何か作業をやっている。 「あっつ・・」 あたしは小さな声でつぶやいて、教室に視線を戻した。 そのとき、あたしの前で黒いペンキをぐるぐるかきまぜているサラと目があった。 サラは不思議少女。 あたしの思ってることを読んでるみたいに、口元だけ笑う。
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