38人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
高口二佐が敵に捕虜に取られたと思われる時から一週間が過ぎた。
「はぁ。なぁ~んか隊長の声が無いと落ち着かないというかなんていうか…」
柊が溜息混じりに言った。
「だよね。一緒にいる時はなんとも思わなかったのにいざ、無くなったら寂しいもんよね」
長谷川も窓の外の愛機を見ながら言った。
「んな暗くなるなよお前ら~。どうせまたいきなりひょっこり現れてまたガミガミ言うに決まってるよ」
藤本が気落ちしている二人を元気にしようと明るく言った。
(こういう時には藤本が居てくれたら助かるなぁ)
柊は心の中で藤本に感謝した。
「そうよね!また戻ってくるって!戻って来て私たちが暗かったら怒られるよ」
長谷川が笑いながら言った。
「そうだな。今日も元気に行くか!」
最初のコメントを投稿しよう!