笛とオオナズチ

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オトモアイルーのパトリシアは立派な支援ネコです。 平和主義で回復笛の技を身に付け、ブロさんのところからやってきた彼女(勝手に♀だと思っている)は、初めて会った日、わたしのキッチンを一瞥して言いました。 「なんか活気が足りないニャー」 そして駄々をこねはじめました。 「前の旦那さんどうしてるかニャア、今すぐ会いたいニャア!」 うるさい! おまえはわたしとイャンクックを倒しに行くのよ。昔の男のことは忘れなさい! わたしはパトリシアを引きずってクック先生へ挑みに行きました。 結果は惨敗でした。 ある暑い夏の日のことでした。
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