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俺はそれと人ごみについて考えてみた。
・・・
そして少しわかったような気がする。
この人、とんでもない事を俺に言おうとしてるんじゃないか、って事に。
そう思って俺は京介さんの方を見ると京介さんは
「そうだ」
俺はこの二人には本当におもちゃ扱いされる。
「お前が疑問さえ持たなければそれはおかしな事にはならない」
俺は京介さんにそう言われてちょっと目眩を覚えた。
「何かおかしいと思う事があるからそんな事を人は言うんだ。それがオカルティックな事かどうかは関係ない」
俺はそれで悟った。
そして言った。
「それが全部人間だとは言えないって事ですね」
それを聞いて京介さんは
「あいつは本当に性悪だったな」
とだけ言ってその後は喋る事は無かった。
いつもの京介さんに戻っていた。
俺も何も言わなかった。
二人とも何も言わない車内で俺は師匠のこんな言葉を思い出していた。
『そこにただ在るだけだ』
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