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翌日、さっそく報告すると師匠は妙に嬉しそうな顔をする。
「え?試してみた?」
なぜか自分も付き合うと言いだした。
「だから、何も出ませんでしたよ」
と言うと
「だからじゃないか」
と変なことを呟いた。
よくわからないまま、昼ひなかに二人してあの墓地で、あの空き缶を眺めた。
昼間に見ると、あの夜の不気味さは薄れてただの封切られた缶という風体だった。
すると師匠が顎をさすりながら
「ここは有名な心霊スッポトだったんだ」
と言った。
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