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赤い簪は、秋らしく紅葉柄の和紙に包んで貰った。
店主「ありがとうね!」
代金と引き換えに、ルナは店主から簪の入った袋を受けとる。
ルナ「こちらこそ、ありがとうございます!」
笑顔で店を去るルナ。
瑞梛「喜んでくれると良いな」
ルナ「そうだね。……………さて、どうしようか。まだまだ日は高いし………」
そう言いながら、ルナは視線を左上空にずらし、屋根の上を見た。
そこには何も見えないが、確かに居る。
寿司屋から出た時から感じてた気配。
人間では無いというのは、気配の感じから直ぐに分かった。
瑞梛「鬱陶しい奴だなぁ、アイツ。」
当然、瑞梛も気付いてたようだ。
ルナ「殺気が無いから、今まで無視してたけど……こんなずっと見られてると、流石にウザイな」
瑞梛「一先ず………次の曲がり角に入って、おびき寄せるか?」
ルナ「そうだね」
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