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瑞梛「なんだ。小鬼じゃないか」
キーキーと叫びながらジタバタと暴れる妖を見上げ、瑞梛は溜息をつく。
ルナ「知ってるのか?」
ルナの足元で仁王立ちした瑞梛に問いかける。
瑞梛「知ってるわけではないが・・・コイツ、どうしようもない雑魚だぞ」
小鬼「ギー!ギギーッ!!」
突然、小鬼が凄まじく暴れ出した。
ルナには何を言ってるか分からないが、どうやら瑞梛にかなりキレているようだ。
瑞梛「ほお?言うじゃないか」
ポキポキと指を鳴らしながら、瑞梛は小鬼を不気味な笑顔で睨み付ける。
ルナ「コイツの言ってる事分かるのか?」
瑞梛「まあな。コイツ、「雑魚言うな!この軟弱化け猫!!って言いやがった」
ルナ「ほお。言うじゃないか。」
ルナが小鬼を自分の目の前に吊り上げ、面白そうに笑う。
ルナ「でも・・・妖の言葉が分かるなんて、妖と相性が良いんじゃねーの?」
瑞梛「な!?何言ってんだお前!!誰がこんな雑魚と!!!」
小鬼「ギィィィーーー!!!!」
ルナ「あ」
小鬼がより一層暴れたため、ルナはうっかり手を離してしまった。
牙と爪をむき出しにし、小鬼が瑞梛に向かって落ちるように飛び掛って行く。
バリバリバリ!!!!
ガブ!!!!
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