ルナ、尾行される

6/13

1258人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
瑞梛「なんだ。小鬼じゃないか」 キーキーと叫びながらジタバタと暴れる妖を見上げ、瑞梛は溜息をつく。 ルナ「知ってるのか?」 ルナの足元で仁王立ちした瑞梛に問いかける。 瑞梛「知ってるわけではないが・・・コイツ、どうしようもない雑魚だぞ」 小鬼「ギー!ギギーッ!!」 突然、小鬼が凄まじく暴れ出した。 ルナには何を言ってるか分からないが、どうやら瑞梛にかなりキレているようだ。 瑞梛「ほお?言うじゃないか」 ポキポキと指を鳴らしながら、瑞梛は小鬼を不気味な笑顔で睨み付ける。 ルナ「コイツの言ってる事分かるのか?」 瑞梛「まあな。コイツ、「雑魚言うな!この軟弱化け猫!!って言いやがった」 ルナ「ほお。言うじゃないか。」 ルナが小鬼を自分の目の前に吊り上げ、面白そうに笑う。 ルナ「でも・・・妖の言葉が分かるなんて、妖と相性が良いんじゃねーの?」 瑞梛「な!?何言ってんだお前!!誰がこんな雑魚と!!!」 小鬼「ギィィィーーー!!!!」 ルナ「あ」 小鬼がより一層暴れたため、ルナはうっかり手を離してしまった。 牙と爪をむき出しにし、小鬼が瑞梛に向かって落ちるように飛び掛って行く。 バリバリバリ!!!! ガブ!!!!
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1258人が本棚に入れています
本棚に追加