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突然、沙耶がルナの手元を見て叫んだ。
沙耶「その子、晴明の式ですよ!!!何で、そんな所で目を回してるんですか!??」
ルナ「え・・・・・・?あ、ああ・・・こいつですか」
話を反らされた気もしつつ、ルナは今まで持っていた子鬼を沙耶へ手渡した。
ルナ「そいつ、何故か俺達をつけてたんです。で、どうしてなのか尋ねようとしたんですが、どういうわけか妖同士の喧嘩になっちゃいまして・・・夕方になっても決着が着きそうになかったので、続きは後程って事にして、一先ず二匹には眠って貰いました」
沙耶「これ・・・眠ってるっていうより、気絶してますよ?」
ルナ「まあ、ちょっと力が強過ぎたかもしれませんね」
一体どんな眠らせ方をしたんだか・・・・と、沙耶は呆れる。
沙耶「・・・・・まあ、とにかく屋敷に戻りましょうか。この子達の手当ても必要みたいですし」
そう言うと、沙耶は子鬼を抱いたままスタスタと屋敷へ入ってしまった。
その光景を、ルナはただ立ち尽くして見ていた。
-本当に見ていなかったのか・・・?
ルナ「・・・ま、いっか」
ルナは、一先ず沙耶をまた殺さないで良かった・・・と安堵し、沙耶の後に続いた。
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