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ルナ「しっかしな~~~・・・」
沙耶「?どうしたんですか?」
居間で茶を湯のみに注ぎながら、沙耶はルナへ問う。
ルナ「いえ・・・こんな雑鬼が、あの安倍晴明の式だとは思えなくて」
ルナの視線の先には、未だ目を覚まさない雑鬼と妖猫が仲良さそうにお互いの体を寄せ合っていた。
ルナ「仲良さそうに眠っちゃって。・・・さっきまであんなに喧嘩してたのに」
二匹の寝顔を眺めながら、溜息を一つこぼす。
沙耶「まあ、喧嘩するほど仲が良いって言いますしね。ーーはい。冷めない内にどうぞ」
ルナ「ありがとうございます。頂きます」
差し出された湯のみを受け取り、一口飲んだ。
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