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「……………あれ?」
青年、ルナは男の顔を覗きこむ。
「こいつ、賞金首じゃん。儲けたなぁ!首取って持って行こう!!」
予期しない収入に、ルナは上機嫌に鎖鎌を男の首に躊躇無く降り下ろした。
その時、上空から巨大な妖猫がルナの元へ降りてきた。
「ただいまぁ………って、何やってんだ?」
「あ、瑞梛。おかえりなさい。これですか?金ですよ」
男の髪を鷲掴みにし、ルナは瑞梛へ持ち上げて見せた。
瑞梛「げぇ!?見せんなよ!!そんなグロいモン!!白眼向いてんぞ!!!」
突如現れた男の首に悲鳴を挙げて目を反らす瑞梛。
ルナ「いい加減慣れてくださいよ。こいつらは人間じゃないんです。人間を辞めた妖(あやかし)なんですよ」
そう言うと、ルナは懐から袋を取り出し、首を中に入れた。
瑞梛「……………最近多いよな。闇に魂を売ったヤツ」
ルナ「それだけこの世界が壊れてるんです。仕方ないですよ」
子猫の姿に戻った瑞梛は、ルナの背に身軽に乗っかる。
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