紅き瞳の青年

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瑞梛「確かに…この日本ってトコは壊れてるな。妖怪って化け物はウロウロしてるし、人間は欲深いもんだから化け物と契約してまで欲を満たそうとするんだからな」 ルナ「そうですね。ま、そのお陰で俺達は退治屋ってことで生きていけるんですけどね。瑞梛は式神ってことで言い訳出来ますし」 瑞梛「式神ってのはつまり、お前の子分ってことだろう?そこは納得出来ねーな」 ブツブツと文句を言う瑞梛に対し、ルナは面白そうに笑う。 ルナ「良いじゃないですか。事実なんですから」 瑞梛「なんだとぉ!!」 ガブッ! ルナ「イテェェェーーーー!!!」 キレた瑞梛に耳を噛みつかれ、ルナはあまりの痛みに叫んでしまった。 瑞梛「ケッ!思い知ったか!!!って、あれ………?」 ガシッ ルナ「瑞梛…………」 瑞梛を左手で鷲掴みにし、顔の前に持ってくる。 そして、腰から鎖鎌を右手で取り出し、瑞梛に向けた。 瑞梛「よ…よせ!話せば分かる!!早まるな!!」 ルナ「問答無用!!」
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