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「綾介さん……?しっかりして!」
夏恋の声だ。綾介がうっすら目を開けると、そこはさっきの公園だった。綾介は起き上がった。心配そうに目を涙で潤ませている夏恋が覗き込んでいた。
「夏恋ちゃん……僕……過去を見てたんだ」
「過去?」
「うん……ていうか、いた」
「何言ってるの?綾介さん、きっとまだ疲れてるんだよ」
「違うんだ、本当に見たんだよ」
その時、何気なく夏恋は剣に目をやった。すると、目を見開き、立ち上がったのだ。
「嫌……思い出したくない……」
「夏恋ちゃん?どうし……」
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