ありがちな再会

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今日は成人式で、現在位置はホテルの会場。 中学校の同級会。 「久しぶりだな。」 「うん…。中学校以来だもんね。」 ドキドキと心臓が身体の内側から訴えてくる。 「大学、他県なんだっけ?」 「うん。今は1人暮らししてるよ。マサシは?」 どうしてこんなに心臓がうるさいの? あたし…上手く笑えてるかな? 「俺も他県の専門で、1人暮らししてるんだ。自炊って大変だよな~。」 「確かに~。あたし料理苦手だからかなり困る。」 かなり伸びた身長。 大人びた顔立ち。 あたし好みに育ったなぁ、なんて考えながらも心臓は相変わらずうるさくて 「料理?ウサギ苦手だっけ?そんなの料理の上手い彼氏に作って貰えば~?」 「他人事だと思って~。そんな彼氏いたら苦労してませんっ!」 「…ウサギ今彼氏いないの?」 「いないけど…何で?」 「俺、もう1回立候補しても良い?」 成人式、元彼、フリーのあたし。 再会の3大条件をクリアしていた。 「…マサシのアドレス教えて?」 ーendー
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