10人が本棚に入れています
本棚に追加
/198ページ
俺は初めて男があんなに泣くのを見た。
Hが泣いている間は俺はずっと黙って夜の空を見ていた。
月は雲に隠れ
これから長い夜が来ると言わんばかりに闇は深く続いていた。
H「・・・・でもさ、俺マジで幸せだったなぁ・・・・あの店で働けて、みんなとアカネさん出会えてさ・・・・」
夜空に見とれていた俺は涙と鼻水でグシャグシャになってたHを見て吹いてしまった。
俺「プッ」
H「なんだよ!!笑うな!!」
俺「だって顔がグシャグシャなんだもん!!(笑)」
俺「たっぷり泣いたか??」
Hはグシャグシャの顔を手で拭って
H「おう!!スッキリした!!これで何だか一歩前進したような気がする!!」
俺「前進したんだよ!!
・・・・で?
どうすんだ?これから」
H「いや、俺はくどいマネはしないよ。
泣いてホントにスッキリして吹っ切れたし。
これで新しい恋にも専念出来るってワケだ!!
もう心配は無用だよ!!」
俺はHは本当に吹っ切れたと思った。
俺「良かった良かった☀
大学受験頑張れよ!!!」
H「ありがとう!!!お前も高校の内に恋しろよ!!
何かよくわかんないけど成長出来るからよ!!」
最初のコメントを投稿しよう!