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希望と夢を膨らませて澪司は、高校の門をくぐった。
憧れのあの人のいるバスケ部へ入った。
何もかもが輝いていた。
高校1年の夏の大会、澪司は1年生で唯一ベンチ入りしていた。
そして、試合にも出た。
しかし、その試合で澪司は自分の足に違和感を感じていた。
そして、季節が夏から秋に変わる頃、彼は右足を失う。
病名「骨肉腫」
切断と聞いた時から彼の頭は真っ白だった。
そして、話も聞かずに痛む足を引きずりながら澪司は走った。
気がつくと屋上まで来ていた。
「澪!!」
母親の声に振り返る。
「先生のとこ戻って話しきこう?」
「イヤだ」
「気持ちは、わかるけど」
母親が言い終わる前に澪司が言った。
「わかるかよ」
「え?」
「てめぇに俺の気持ちがわかるかよ!!俺は...俺はこれから片足なくなんだぞ、その気持ちが両足のあるあんたに分かるかよ!!」
澪司の言葉で、母親が泣き始めた。
と、同時に澪司は父親から無言で殴られた。
両親が屋上からいなくなる。
すると、後ろから話しかけられた。
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