存在

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きみを想っていると 時折、ほんの一瞬 タバコの匂いがするりと通りすぎることがある ふとんの中や 部屋のすみ 誰もいない神社で あわてて辺りを見回すけれど 何もない 誰かに見られている気がして 鏡をじっと見る 分かった、もしかして すべての鏡はマジックミラーで こっちからは見えないけれど きみは向こう側から見えてんだ。 きみはきっと今 そんなこと思うわたしを 可笑しそうに見てる
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