一路南国へ

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昨今のビジネスホテルというと、ロビーやフロントなどは普通のホテルと変わらない。下手すりゃそれ以上の場合もある。 明るく広いロビーを抜けて、フロントへ向う。 ダークブラウンのカウンターが落ち着いたイメージを与え、細かな装飾は金鍍金され輝いている。 フロント内にはスーツ姿の男女が1人ずつ背筋を伸ばしながら立っていた。 俺達が近付くと2人はロボットの様に、伸した背筋はそのままでお辞儀をする。それが俺には少し異様な光景に見えた。 チェックインを済ませそれぞれの部屋へ向う。室内はやはりビジネスホテル。 まぁ多くを望んではいけない。それなりに快適空間だ。どうせ……ん?肝心な事に気付いた。何故今まで気付かなかったのか……。 俺は沖縄に何泊するんだ!? 編集長からそんな話は聞いていないし、帰りのチケットも見ていない。 最悪だ。最悪の事態も考えられる。 これじゃあ……替えのパンツが足りなくなるじゃねぇか!
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