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「きゃあ！私の鞄が！」
女性の悲鳴と叫び声
それと共に聞こえる 靴の音
ドンッ
ドサッ
重そうな鞄が落ち 誰かが尻餅をついた
「誰だよ アタシにぶつかったのは」
口に飴をくわえながら喋るアタシ 早乙女 夏蓮
アタシにぶつかって尻餅をついたのはどうやら男性のようだ
その男性が落とした鞄を急いで持ち そそくさと去ろうとする
「お～いおいおい アタシはスルーするってか？いい度胸してんじゃねぇか」
ガキッとくわえていた飴を砕き 棒が地面に落ちた
振り返り 地面を思い切り蹴った
ヒュンッ
人間とは思えない飛躍力で空を舞い さっきの男性の前で着地する
「さぁ その鞄を返しなよ 叔父さん！！」
男性の顔面に思い切り蹴りをかましてやった
あんな高くジャンプ出来る足だ 蹴られたらひとたまりも無い
「人間か…？お前」
倒れた男性がそう呟いた
「人間じゃないねぇ アタシャ」
アタシがそう言った後 男性は動かなくなった
あちゃ やりすぎたか…？
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