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――…どうして、あんな簡単に兄さんが消える未来を受け入れたりなんかしたんだろう。
もっと努力をすれば良かった。
可能性があったかもしれないのに。
兄さんと一緒に過ごせる未来があったかもしれないのに。
由夢『バカだ、わたし……』
後悔してももう遅い。
未来は確定してしまったのだ。
わたしが見た夢の通り兄さんは消えて。
それで、こんな風に兄さんと過ごす夢を見ちゃうくらいまで追い詰められて。
由夢『え?』
トクン、と心臓が跳ねた。
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