Imagination-未来-

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義之『冗談だって。それより、どこ寄って行く?』   由夢『ん―…じゃあ、あったかくなってきたし、桜公園でクレープ食べない?』   義之『……そうだな』     そう言って頷いた後、兄さんはわたしへと手を差し出した。   わたしは黙って、その手を握る。   わたしが左側で、兄さんが右側。   この春の風景みたいに優しくて穏やかな日々。   だけどわたしは、こうして兄さんの横顔を見てると……悲しくなる。   幸せなはずなのに。   なのに、なぜか涙がこぼれそうなくらい悲しくなった。image=196550439.jpg
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