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由夢『……兄さんはわたしの側からいなくなっちゃうんだもん。。。それがわかっていたから、わたしは諦めるしかなかったの』
わたしは、なにもできなかった…。
由夢『ずっと好きだったけど、諦めようと思ってた』
諦めるしか………
由夢『なのに………』
ずっと気のないふりをして
自分は兄さんの妹なんだって言い聞かせて
素直になれなくて
由夢『せっかく我慢してきたのに…ずっとウソをついてきたのに……』
体が震えてくる。
瞳に透明な雫がたまっていく。
由夢『幸せになったら後悔するってわかってたから』
楽しい時間を過ごせば過ごしただけ、別れが辛くなるから
由夢『そんなの……痛いから』
瞳に溜まった透明な雫がぽたりぽたりと零れ落ちる。
由夢『痛すぎるから。』
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