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「おはよ、水城ちゃん!栗華ちゃん!」
にっこりと笑いかけながら挨拶をする花月。
その笑顔を見て、周囲の女の子達の黄色い声が大きくなる。
「おはよう、花月」
「おはよう。…ずるいって、仕方ないじゃない。みんな寮生なんだから」
しかし全く気にせずに挨拶を返す水城と栗華。
これくらいで戸惑ってたら鵬帝の友達なんかやってられない。
「わかってるけど…その時ぐらいしか水城ちゃんと2人で会えないじゃんかぁ」
拗ねたように口を尖らせる花月。
そのまま水城に近づいてぎゅぅっと抱きついた。
「!!!?」
周囲は固まってしまった。
水城は全く気にしなかったが、栗華は水城から花月を引き剥がした。
「花月!それセクハラだよ!水城は目立ちたくないんだから抱きついたりしちゃダメよ!」
とかなんとか言いながら、栗華は水城の手をしっかり握っている。
騒ぎ出す面々…
ショックが強すぎて立ち直れない生徒…
その場はまさに収集がつかなくなっていた。
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