第1章~天才の中の平凡?~

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「おはよ、水城ちゃん!栗華ちゃん!」 にっこりと笑いかけながら挨拶をする花月。 その笑顔を見て、周囲の女の子達の黄色い声が大きくなる。 「おはよう、花月」 「おはよう。…ずるいって、仕方ないじゃない。みんな寮生なんだから」 しかし全く気にせずに挨拶を返す水城と栗華。 これくらいで戸惑ってたら鵬帝の友達なんかやってられない。 「わかってるけど…その時ぐらいしか水城ちゃんと2人で会えないじゃんかぁ」 拗ねたように口を尖らせる花月。 そのまま水城に近づいてぎゅぅっと抱きついた。 「!!!?」 周囲は固まってしまった。 水城は全く気にしなかったが、栗華は水城から花月を引き剥がした。 「花月!それセクハラだよ!水城は目立ちたくないんだから抱きついたりしちゃダメよ!」 とかなんとか言いながら、栗華は水城の手をしっかり握っている。 騒ぎ出す面々… ショックが強すぎて立ち直れない生徒… その場はまさに収集がつかなくなっていた。
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