第1章~天才の中の平凡?~

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ぴーんぽーんぱーんぽーん その時、学園中に軽快なチャイムの音が鳴り響いた。 それに気づくと誰もが口を閉じ、放送に耳を傾けた。 [生徒会からのお知らせです。先日のアンケートの結果が出ましたので、本日の朝のクラス集会で発表します。遅刻する事が無いよう教室に入ってください] ぴーんぽーんぱーんぽーん 再び軽快なチャイムが鳴って放送が終わった。 すると今まで騒いでいた人達も、名残惜しそうに立ち去っていく。 「ほら…私たちも早く教室に行こう」 人垣が崩れたのを見て、水城が歩き出す。 必然的に手をつなぐ栗華が続き、その後ろから花月が追ってくる。 たった一度の放送で、これほどに全生徒に影響を与える生徒会。 それだけで生徒会の権力の強さが伺える。 さて、先日のアンケートとの事だったが、これは月に一度のイベントアンケートの事である。 どんなイベントがやりたいか、またこのイベントはやめてほしいなどのアンケートを調べ、生徒会に提出するのだ。 そこで出た結果をもとにして、毎月様々なイベントが行われている。
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