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「もぅ!水城も怒って良いんだよ!」
「そうだよ!水城ちゃん何も悪い事してないのに!」
「まぁ、原因の一端である俺らが言えた事じゃないかもしれないけどな」
…そう、水城は鵬帝メンバー全員と仲が良く、それを快く思わない人が多いのだ。
鳳凰学園にいる生徒の中にも成績はピンキリだったりする。
水城は全体で満遍なく普通の成績を収めるために功績は無いが、逆にマイナスになる要素も無い。
よって成績は下の下の中ぐらいで、別に最下位な訳ではない。
それがここまで敵視されるのは、やはりいつも鵬帝メンバーの誰かしらが側にいるからだろう。
Sクラス内では鵬帝メンバーは目標でありライバルとされているが、その他ではアイドルのような…雲の上の存在のような扱いをされている。
「でも、私も彼らの気持ちがわからなくもないし。…みんなが居てくれるなら平気だよ」
多少過保護な感じもするが、それでも自分を大事にしてくれる友達がいると思えば嬉しいものだ。
ほのぼのまったりとした空気が流れ出す。
そこに、おずおずと声をかけてくる少女がいた。
「おはよう…。そろそろ席につかないと、先生来ちゃうよ?」
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