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よっかめ
私は
原付に乗って
時速30Kで
走っていた。
あの道路に差し掛かり
ゆっくりと
猫だったものに
目をやった。
カラスが荒らしたのだろうか
それは最早
遠目から見たら
何かの布としか
思えないものと
なっていた。
猫だったもの…いや
もう、私しか
猫だったものと言える者は
いない。
ならばあの物体は
猫なのか。
それとも、布なのか。
わからないまま
いつもどおりに
すぐ横を走り抜けた。
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