長い夢

夢

俺は友達に恋の相談をしていた。
そして、告白する事になった。
相手のバイト先に行って、少し時間をもらって、
話し始めた。
「初めて見た時からずっと好きだった。俺と付き会ってほしい。」
すると少し間があいて
「・・・。」
彼女はコクリと頷いた。
俺は、近くで待っていた友達と喜びを分かち合おうとして彼を探した。
しかしどこにもいない。
ふと、下を見ると
相談したときにアイデアを書くための
「告白計画」と書かれたノートだけが落ちていた。
彼に電話したが出ない。
俺は
「先に帰って寝てしまったんだろう」
と思い
一度家に帰り
再び彼女のバイト先に行って彼女を家まで送った。
そして次の日
彼は学校を休んだ。
それから二、三日学校に来なかった。
心配になって彼の家に行くと、そこに会ったはずの家が無くなっている。
隣の家はあるのにそこだけぽっかりと空き地になっていた。
隣人に
「ここに家がありましたよね？」と聞くと
「ここはずっと前から空き地ですよ」と
俺を変な目で見ながら言った。
確かに今日の朝まであったはず・・・。
もう一度聞こうとしたが、そこには隣人の姿は無かった。