好きな人

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一瞬何が起こっているかわからなかった…唇に温かい、柔らかな感触を感じて目を開いた瞬間、生々しい叫び声とともに、あいつの名前を叫ぶ声が聞こえた。 慌てて駆けつけると、階段の踊場にぐったりと倒れた紅葉が見えた。 「紅葉!!」 半狂乱で駆け寄る俺を碧斗が睨みつける。 「紅葉に近づくな!!お前のせいで紅葉は…」 何も言えなかった…だって俺は…大好きな彼女の目の前で他の女とキスしたのだから――-…
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