好きな人

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あいつが誰かといると胸を締め付けられて苦しくて…子供じみた独占欲をぶつけて孤立させた。 それにもかかわらず俺についてきてくれた。 愛されてる自覚が、俺の感覚を鈍らせてしまったのだろうか… あいつは何をしても俺に付いてきてくれる… 油断もあったのかもしれない。 そうしているうちに、いつの間にか俺は、好きな奴に好きって態度とるのが恥ずかしくなって、それでもあいつの目を引きたくて他の女といる…そんな生活が始まった。 あいつは何も言わなかった。 そんなある日、あいつに呼び出された。 そこで投げつけられたのは…1ヶ月の記念日であげたペアリングと 「あんたなんか好きになるんじゃなかった」 という言葉。 瞳いっぱいに涙をためて、きつく血が滲みそうなくらい唇を噛み締めて俺を睨むあいつに、今までどんな酷い仕打ちをしてきたのか思い知った。
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