第三章 北の大地

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調子も出てきたので、商店街3往復目に突入しようとした際、一人の男に呼び止められた。 「失礼ですが。。。」 マモルはビックリした。勇者になって早速この人気、やはり自分は勇者になる運命であったのだとこの時、確信した。 その男は、マモルの住所や連絡先や親の名前まで聞いてきた。 マモルは思った。 やれやれ、人気者も辛い。しかし、こうしてファンが俺の事をこういう風に質問攻めするのを職務質問というらしい。 以後、覚えておこう。 最後に聞かれた質問は。 警察「職業は何を?」 マモル「勇者。」 この後、マモルは一時間の事情聴取の後にようやく開放される。 ようやく警察から開放されたマモルは、寄り道して遅くなってしまった性戦士へと急ぐ。 その時である。 「マモル?マモルじゃないのか??」 一人の男がマモルを呼び止めた。 振り向くとそこには、一人の青年がたっていた。マモルの学生時代の同級生、木村だった。 マモルは久しぶりの再会にテンションがあがる。 「オォー!!木村じゃないか!!」 木村は学生時代によく一緒に遊んだ数少ないマモルの友達だった。小学校までは一緒に二人で勇者になろうと夢を追いかけた仲であったが、中学生になる頃には木村の夢は医者になる事に変わっていた。 高校生になった時は、勇者になりたいと言う俺に、目を覚ませと何度も言ってくるようになった。 結局、木村は医学部のある大学に入学。進路も別々という事もあり、高校を卒業してからは一度も連絡をとっていなかった。 木村と会うのは十年ぶり以上になる。 木村「かなり久しぶりじゃないかっ!なんで北海道に??」 マモル「木村こそなんで北海道に??」 木村「俺?」 それから木村は、 木村の実家が北海道である事。大学を卒業してから地元に帰り、卒業後も医学の勉強を積み、今では小さな病院を設立している事を話した。 木村「というわけなんだよ~。」 マモル「そうか~。本当に医者になったんだな!会わないウチに、エラくなりやがって!」 木村「。。。あ、あぁ!!。。。」 木村はこの時、マモルの格好がミラクルな事が気になって仕方がなかったが、聞いてはいけない事のように思っていたのだった。
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