第四章 救え!木村の愛娘

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北海道にある小さな病院の木村医院。 マモルはそこにいた。 街中で再会した学生時代の友人で、現在医者として働く木村の家に招待されたのだ。 さすが医者の自宅だけあり、茶の間にある家具はどれも高価そうなものが並んでいた。 まぁ、気を使わずくつろいでくれよ。 木村の金持ち感あるセリフだ。 そんな事を言われる前からマモルは靴下をぬいでソファーの上で寝そべっていた。 マモルの貧乏感あふれる態度であった。 たあいもない昔話を少し話した後、木村が言った。 あ~そうそう。 お前高校までずっと勇者になりたいとか言ってたろ。あん時は俺、本気でお前の将来を心配したよ。結局今は何の仕事してんだ?? マモル「俺か?つい前からゆ・・」 木村「勇者になったとか??な~んてな!!」 木村は笑いながらマモルの言葉をさえぎった。 木村「まさか30歳を超えてそんなわけないよな(笑)ははは!」 マモルはそのまさかであった。 マモル「いや実は、、」 木村「あっ!さっきは言えなかったけど、今日かぶってるヘルメット!アレなんだよ(笑)小学生が自転車に乗る時に被るようなヘルメットだぞ!そうかっ!アレで、勇者の兜だ~!とか言っちゃって(笑)」 するどすぎる木村であった。 マモルは正直ショックであった。自分であの格好が似合っていると思って、そろそろこのヘルメットを勇者のヘルメットという名前に変更しようと思っていたほどだ。 木村は再度聞いてくる。 「悪い悪い、つい昔の事を思いだしちゃって!で?何の仕事してんの?」 さすがにこの流れで勇者とは言いづらいマモルであった。 木村はかまわわず聞いてくる。 木村「もったいぶるなよ。はやく言えよぉ~」 困ったマモルはとっさに マモル「べ、弁護士。」 木村「え゛~!!お前スゲーじゃんか!!」 マモル「ま、まぁ。。。」 木村「いやぁ~!まさかお前が弁護士とはなぁ!いよっ!!先生!!」 マモル「よ、よせよ~」 (嘘だから。) 話を変えるために木村に話のスポットを向けようと思ったマモル。 マモル「お前こそスゴイじゃないかぁ~!医者になるなんて!目指してたとしても滅多になれるもんじゃないだろ~!!」 その時、何故か木村は悲しそうな顔で黙った。 マモル(アレ、嘘がバレたのか!?)
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