放棄

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そして、時が経ち、 父18歳、母17歳… 私と、母が入院している間に、叔母が、アパートを、掃除に来ていた。 そこで、叔母は、ある物を見付けてしまう。 それは、 母が、 不倫相手に送った手紙… 叔母は、目を疑った… しばらくして、母と私が、退院した時、叔母は、自分の両親の目の前で、母にその手紙の事を問詰めた。 母は、無言で、その場を立ち去った。 何日か、過ぎたある日、母は、必要最低限の荷物を持って、父の実家に、やって来た。 母は、一言だけ話しをした。 『離婚させて下さい。子供は、いりません。慰謝料を下さい。』 父の両親は、ビックリした様子だ。 当然、父の両親は、激怒… そして、母は、最後何も言わず、私に見向きもせず、一枚の書類を残して、家を出た… 離婚届けという、一枚の書類を残して… 私が、母という、最愛の人に捨てられた、瞬間でもあった。
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