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父と一緒に、暮らすようになり、次第に父の職業が、わかる様になりました。
それは、ヤクザ…
父と一緒に住んでいた、マンションに、父を、『兄貴』と呼ぶ、若い男の人も、一緒に住んでいました。
その人の、主な仕事は、父に付いて歩くこと。
簡単に言うと、付き人の様な感じですね。
車の運転から、父の荷物持ち…
家では、家政婦の様な、事をしていました。
私は、その人を、次第に、お兄ちゃんと呼ぶようになりました。
日に日に、家で父の舎弟と過ごす時間が、増えていき、父は、家にあまり、帰って来なくなりました。
時々、酔っ払って帰って来ては、暴れる始末…
父が帰って来る度に、父の舎弟が、
『姫が寝てるんです
お願いします』
と、言う声と、物が割れる音…
怖くて、布団の中に潜って振るえている私がいました。
しばらくして、父が寝ると、父の舎弟が、私の様子を見に来て、
『大丈夫。もう寝たから…』
と、父に殴られたのか、腫れた顔で、私に、笑いかけてくれました。
でも、そんな父と、父の舎弟との、生活は、1ヶ月位で、終わってしまいました…
あの女が、来るまでは…
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