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どんなに動いても、全然動かなかった………いぇ………
動けなかった………
助けてと叫んでも、マットに締め付けられた私の声は………
声にならなかった………
『明日になれば、皆気付いて捜してきてくれるはず………』
って心の中で思ったけど………
残念な事に、次の日から夏休みだったの。
私は絶望したわ。
暗い体育館の倉庫の中で…独りで泣いていた………
次の日になると、先生達は誰も来なかった。
来ていた先生も居たけど、体育館には来なかった………
どんどん衰弱していく私の体力も限界になってきて思ったわ
『皆………私の事忘れているんだ………お母さんとお父さん………心配してるんだろうな……………』
結局、夏休みが終わる一ヶ月半の間………
私は誰にも見つかる事なく独りで死んだの………
新学期が始まってすぐに発見されたは………
酷い姿になってね………
更に酷いのは、
銀一達よ!!
私の事………
私の事を知らないって………
知らないって先生達に言ったの!!!!
かくれんぼの事を隠して、悠々と生きているあの姿が憎かった………
『銀一達は………許さない………いつか………いつか復讐してやる…………』
そぅ思った時だったわ。
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