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ポケットに詰め込んで、しわしわになってるハンカチを引っ張り出して差し出す。
「え…?」
本人気付いてないようです…。
「俺の為に泣いてくれたんですね。」
ちょっとイタズラっぽく笑って、涙の跡を拭った。
「えっ?!あっ…それは…」
うろたえて真っ赤になる学先輩が尚更愛しい。
何でだろう?
自覚すると、好きって気持ちはドンドン大きくなって行くみたいだ。
もっといじめたくなってくるし、もっと抱き締めたい。
もっとキスしたい…。
そして…
男子高での『華』を手に入れた試練が始まる…のか?
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