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学先輩は腕で顔をガードする姿勢で固まっていた。
俺は必死で走って止めた。
ちょっと距離があったが、根性だ!
間に合わないかとヒヤヒヤしたけど、がっちり受け止めた。
「大丈夫か?!まなっ!」
本気で心配そうにキャプテンが走ってくる。
やっぱり…根っからの良い人なんだな。キャプテン。
もう一度…とかは考えなさそうだと直感する。
「はい。上松のおかげで、びっくりしただけですから。」
少し顔色が悪かったが、気丈に笑顔をうかべた。
お…俺の名前、覚えてくれてたんだ~。
単純に嬉しかった。
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