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…ここで負けるわけにはいかない。
なんとしても参加させるのだ!
「拒否権とかないよ~」
『…は?』
無表情な顔のまま、俺の方を見る。
うわぁ~…。
春香ちゃん、本当に目でけぇ!
…って違う。
「合コンに参加するって自分で決めたんだから、強制的に参加決定で~す」
『………』
あ。
顔変わった。
無表情から、うんざり顔に。
『はぁ…』
でかい溜め息まで吐かれた。
でも退かないよ?
今夜の俺の恋人は、アンタに決まりだから。
絶対落とす。
「は~い、クジ引いて引いて♪」
割り箸で簡単に作ったクジを、目の前に差し出す。
春香ちゃんは諦めたかのようにもう一度小さく溜め息を吐いて、クジを一本引いた。
残りの奴も、それぞれ一本ずつ引く。
残りの一本が俺。
「はーい、王様だーれだ!」
「あっ!私だぁ♪」
当たりクジを引いたのは美羽ちゃんだった。
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