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席替え完了。
颯太は、がっつり美羽ちゃんの隣をキープしてご満悦だ。
俺ももちろん、ターゲットの隣に腰を下ろした。
…かなり嫌そうな顔をされた…わけではない。
また無表情だった。
そのせいで、彼女が一体何を考えてるか表現からは全く読めなかった。
「あ、あの…」
『………』
…話かけづらい(汗)。
顔をじーっと見つめられる。
そして一言。
『何の用件もないなら、話し掛けて来ないでください』
それだけ言うと、また本を取り出して読みはじめた。
完全に放置状態な俺☆
…ズドーン。
周りは色んな話をして盛り上がってるってのに。
ここだけ暗ぁい雰囲気だ。
「あの~…な、なんの本読んでるの?」
《ペラッ…ペラッ…》
無視ですか?
「お~い…」
『なんですか?うるさいんですけど』
う、うるさい?
「春香ちゃんさぁ…」
『さっきから思ってたんですけど』
「ハイ?」
ブチッと話を遮られた。
まぁ、話かけてもらえたしいっ…
『気安く“春香ちゃん”って呼ばないでください。不愉快です』
………。
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